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株式会社永峯興業

株式会社永峯興業

特定技能1号人財全員が「建設分野特定技能2号評価試験」に合格
永峯興業が実践する「人として向き合う」外国人雇用と”学び続ける組織”のつくり方

目次

基本情報
サマリー
特定技能人財の受入れ前
特定技能人財の受入れ後
本編
はじめに
建設業の法令順守強化の波と外国人雇用
「人として向き合う」、という永峯スタイル
特定技能人財のまじめさと特定技能2号への移行
採用面接に就労者を同席させるユニークさ
今後の抱負と願い

基本情報

社名:株式会社永峯興業(埼玉県)
代表者名:代表取締役 永峯 公明
事業内容:とび・土工工事(コンクリート打設)
特定技能分野:建設業(建築)
特定技能国籍:ベトナム

サマリー

特定技能人財の受入れ前

若くて体力のある人財の必要性が高まっていましたが、日本人の応募は「募集しても来ない」状況が続き、企業としての今後の成長の懸念材料になっていました。

建設業の法令順守強化(建設業許可の取得、労務管理の厳格化など)が進む中で、企業体制の整備とともに外国人雇用による仕事の拡大を模索していました。

特定技能人財の受入れ後

永峯興業では、永峯社長の「人として向き合う」世話焼きスタイル(生活面・仕事面の即座な支援)により、特定技能人財の高い定着率を実現しています。

特定技能人財の学習意欲が高く、2025年に初の「建設分野特定技能2号評価試験」合格者が出たのを皮切りに、2026年6月時点で特定技能1号人財全員(8名)が同試験に合格しています。

特定技能人財が現場の戦力となり、元請会社からの信頼も一層厚くなり、仕事が絶えない状況となっています。

本編

はじめに

■コンクリート打設工事のイメージ

株式会社永峯興業(所在:埼玉県川口市、代表取締役:永峯 公明)は、建築・土木工事におけるコンクリート打設(締固めバイブレーター・仕上げ等)を主要事業としています。
現場段取り、翌日片付け、足場の簡易作業、荷運びなどの雑工といった関連業務にも幅広く対応する中で、若くて体力のある人財の必要性は年々高まっていました。

かつて、日本人の応募は「募集しても来ない(永峯社長)」という状況が続き、事業の成長は頭打ちになりつつあったそうですが、現在は日本人社員とベトナム出身の特定技能人財とが1対1でバディを組み現場を回しています。

そして、2025年11月5日に初の「建設分野特定技能2号評価試験」合格者が出たのを皮切りに、2026年5月時点で8名全員が同試験に合格するという素晴らしい結果になっています。合格者のうち3名は既に特定技能2号に移行し、2026年6月中には追加で3名も特定技能2号に移行見込みで、「みんなここ(永峯興業)でずっと働きたい、と言ってくれてるんですよ(永峯社長)。」とあるように、人財の定着も進んでいます。
元請会社からの信頼も一層厚く、仕事が絶えないと言います。

永峯社長はこう語ります。
「当社の場合、就業条件(時間・休憩・割増)を現場に入る前に特定技能人財に説明し、質問も受け不明な点や曖昧な点を極力なくします。双方の納得感が重要。
そして、とにかく世話を焼くこと。生活面も仕事面も、特定技能の誰かが困ったらすぐ動く。空港まで送ったり、遅刻しそうなら迎えに行ったり。細かいことも言いますけどね。(永峯社長)」

建設業の法令順守強化の波と外国人雇用

建設産業では、建設業許可の取得や社会保険適用等の労務管理の厳格化といった法令順守の強化が昨今、急速に進んでいます。
永峯社長も、独立後に事業を拡大する中で、この”変化”を強く感じていたと言います。

そんな時、永峯社長の知人の会社にProud Partnersから営業電話が入ったという話を聞き、永峯社長はすぐに連絡を取ったそうです。

「これはチャンスだと思いました。外国人雇用を本格的に始めるタイミングだと。(永峯社長)」

こうして、同社の外国人雇用の取り組みが動き出します。

「人として向き合う」、という永峯スタイル

永峯興業に特定技能1号人財が初めて入社したのは、2023年2月でした。その一期生の中には、今も永峯興業で就労し、特定技能2号として活躍している方もいます。

「1期生の内定を出したのが2021年1月で、コロナ禍もありましたから本当に来てくれるのか心配したこともありました。入社まで約2年かかりました。(永峯社長)」、と当時を振り返ります。

では、永峯興業では、コロナ禍(2020年初頭〜2023年5月)での初めての特定技能人財の受入れから、定着、特定技能2号人財の輩出をどのようにして実現したのでしょうか?

■株式会社永峯興業 代表取締役 永峯公明氏

受け入れが成功した最大の理由について、永峯社長はこう語ります。

「私は世話焼きなんです。特定技能人財が困っていれば、すぐに動く。(永峯社長)」

実際に、永峯社長は、特定技能人財の生活面の相談にも乗り、時には空港まで送迎し、現場に遅刻しそうなら迎えにも行きます。誕生日には「何が食べたい?」と聞き食事に連れて行き、特定技能人財の寮での飲み会にも顔を出します。

「なぜ俺を呼ぶのかわからないけど、”来てください”って言われるんです。(永峯社長)」
「面倒くさいと思う時もありますよ。でも、彼らも頼れる人がいないだろうし、放っておけないんです。(永峯社長)」と笑顔で語ります。

現場の職長さんにも、日本人と文化や慣習が異なる外国籍人財への接し方について、現場が始まる前に、次のように伝えるようにしているそうです。

現場の職長さんへのお願い事(例)
– 応援職人と同じように丁寧に接してほしい
– 残業・休憩・給与のルールは最初に明確化にしてほしい
– 特定技能人財が職長に「良くしてもらっている」と恩を感じるような関係づくりを念頭においてほしい

つまり、永峯興業の外国人雇用の成功を語るうえで欠かせないキーワードは、「人として向き合う」という”永峯スタイル”です。永峯社長は、特定技能人財が困っていれば自然と手を差し伸べます。偉ぶることなく、裏表もなく、伝えるべきことを伝え、仕事面・生活面で”世話焼き”をします。

永峯社長の「裏表なく向き合う姿勢」が、特定技能人財の心をつかみ、定着率の高さにつながっている、と言えます。

■永峯社長(左奥)の話を真剣に聞く特定技能人財の様子

特定技能人財のまじめさと特定技能2号への移行

そして、同社の特定技能人財は、総じて、まじめで母国の家族のために節約し、学び、努力する方が多いと言います。

自分たちの日本での生活においては倹約しながらも、家族への仕送りは欠かさない。

「扶養家族が4〜5人いる方もいます。みんな本当に家族思いですよ。食事も外で食べると高いので、寮で自炊して、遊びにもあまり行かない。行くとしても、ベトナムカラオケでベトナムの歌を気持ちよく歌うくらいで、本当にまじめです。(永峯社長)」

そして何より、学習意欲が高い。
特定技能1号として3年目の人財が、2025年11月5日に初めて「建設分野特定技能2号評価試験」に合格すると、周囲も刺激を受け、合格者が続出したそうです。

■永峯興業で、初めて「建設分野特定技能2号評価試験」に合格されたリックさん(左)と誇らしそうな永峯社長(右)

「”あいつが受かったなら俺も”って、みんな火がついたんです。実は、第1期生が入社した時から本人たちは”特定技能2号になりたい”と言っていたんです。なので、私は、彼らに、「建設分野特定技能2号評価試験」を受験するかしないかはお前らしだいだよ、とは伝えていたんです。ただ、とりあえず2025年は記念受験でもいいかなと思ったんですね。それで、受験1年目(在留3年目)に2回受けさせてやるよと言いました。
でも2年目(在留4年目)からちょっと頑張ろう、もう3年目(在留5年目)は本当ラストスパートで、5年いるうちに特定技能2号評価試験に合格しなさいよっていう話をしたら、もう1回2回で合格者が出たんですよ。(永峯社長)」

永峯社長の「5年の間に2号に合格しなさい。会社としても応援する」との言葉が、彼らのやる気に火をつけ、永峯社長の話によると、同社の特定技能人財は、試験に出る問題を全部覚え、建設技能人財機構(JAC)が公開する教材(サンプル問題など)や動画を自分の携帯で繰り返し見るなどして必死に勉強したといいます。

結果として、2026年5月時点で、永峯興業では特定技能1号人財全員(8名)が「建設分野特定技能2号評価試験」に合格し、3名が特定技能2号移行済み、2026年6月中には追加で3名が特定技能2号に移行見込み、という素晴らしい結果になりました。

また、永峯社長は、人財不足に困っていた当時を振り返りつつ、特定技能人財の現場での働きぶり・成長の様子についても次のように話します。

「当時、現場の応援に来ていた外国籍人財をみて、言葉の壁はあると思いました。でも、若いから体力があるんですよね。いいねって思いました。なので、応援で頼むよりも、自社で雇い入れたいねって。現場の戦力になるんじゃないのってね。

今は、基本職長(日本人)に特定技能人財を1名以上という体制にしています。職長が現場で特定技能人財を育成してくれていて、みんな良い相棒になっています。

今では、元請ゼネコンの現場監督から指名される特定技能人財もいるんですよ。それに、最近本当にうれしかったというか微笑ましかったエピソードがあります。うちの現場に、応援でフィリピン出身の技能実習生が来たんです。うちの特定技能人財たちはそのフィリピン人の実習生に日本語で教えてるんですよ。日本語ですよ。笑ってしまいました。(永峯社長)」

永峯興業の特定技能人財は、確実に同社の戦力になっていることが分かります。

採用面接に就労者を同席させるユニークさ

では、このように特定技能人財の定着が進む同社では、そもそもどのようにして採用時に人財を見極めているのでしょうか。

特長的なのが、すでに就労中の特定技能人財を面接に同席させている点です。

「会社の良いと思うことをベトナム語で自由に伝えてもらうんです。何を話してたのかを後から聞くと、ジャンバーがもらえるとか、リアルな話をしてくれる。(永峯社長)」

応募者にとって、同じ国の先輩の言葉ほど安心できるものはありません。

また、既存メンバーにとっても「自分たちの意見を聞いてくれる」という満足感が生まれ、組織の一体感が高まる機会にもなっているようにみえます。

この”巻き込み型”の採用が、永峯興業の強いチームづくりにつながっているのではないでしょうか。

今後の抱負と願い

現在、永峯興業はマンションや商業施設の新築案件を中心に安定して仕事を受注していると言います。ただし、永峯社長は、4週8閉所の流れで土日の現場が減少傾向で、特定技能人財の収入が減ってしまうことを心配します。

「家庭がある職人であれば土曜日が休みだと子供と遊べますし、金曜日の夜も飲みに行けるようになるのでそれがいいなと思っている人もいれば、”いやいや稼げる時に稼ぎたい、お金が欲しい”って思っている人もいます。それでも、まだ日本人はいいんです。特定技能の人たちにしてみたら、土日の仕事がないとガクンとお給料が減ってしまい家族への仕送りが減ってしまいます。本人たちは、それをものすごく心配しています。(永峯社長)」

「当社の場合、現場の稼働状況からすると、本当は作業員としては20人くらいいてもいい。でも自社案件がなくなり他社の現場に応援に出して、万が一トラブルに巻き込まれたら、すぐにサポートができない。だから、自社で請けられる土日の現場を探したいとも思っています。(永峯社長)」

今後は、特定技能1号から2号に移行した分の1号人財の受け入れ枠を活用し、引き続きProud Partnersを通じて採用を進める方針、と言います。
国籍もベトナムに統一し、文化摩擦を避けながらチームの安定を図り、長期就労を進めていきたい、とのこと。

そして最後に、永峯社長はこう語ります。

「日本で働いて、お金を貯めて、ベトナムに帰っても幸せになってほしい。(永峯社長)」
“労働力としての外国籍人財”ではなく、”人生を応援したい仲間”として向き合う永峯社長の姿勢が、同社の外国人雇用の成功の根底にあります。

■永峯社長と特定技能人財の皆さん

株式会社Proud Partners、特定技能制度(建設)の登録支援機関としての強み
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